県内コロナ感染者 前週から4割増 直近1週間 病床使用率1.6倍

 岡山県は11日、直近1週間(3~9日)の新型コロナウイルス感染状況をまとめた。新規感染者数は2週連続で増加し、6425人と前週(10月27日~11月2日、4514人)から4割の増。医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も前週の約1・6倍に上昇し、県は流行「第8波」への警戒感をさらに強めている。

 1日当たりの感染者は4日を除いて前週の同じ曜日を上回った。クラスター(感染者集団)は39件と前週(15件)から急増し、高齢者施設が23件で約6割を占めた。感染者の年代別割合を見ると、70代以上11・1%(前週7・9%)や60代6・6%(同6・1%)などで増加が目立った。

 各種指標では病床使用率が22・6%(前週14・3%)と20%を超え、「第7波」の拡大期だった7月中旬と同じ水準になった。県によると、高齢の感染者が増加したことが影響しているという。重症者用病床使用率は3・0%(同6・0%)で、全体のレベル判断は5段階のうち上から3番目の「レベル2」を維持する。

 コロナ新規感染者数は全国的に増加傾向にあり、特に北海道や東北といった寒冷地で急増。県保健福祉部は「気温が下がると換気による予防が十分にできず、感染リスクが高まる。基本的な対策を改めて徹底してほしい」としている。

(2022年11月11日 更新)

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