ミス、トラブル防止へ「医療安全カルタ」 患者ら“共感”投票 岡山赤十字病院

岡山赤十字病院玄関ホールに展示された各部署の医療安全カルタ

 岡山赤十字病院(岡山市北区青江)は、厚生労働省が定める「医療安全推進週間」にちなみ、院内各部署がミスやトラブル防止のため、業務の中で注意している点を標語にした「医療安全カルタ」を11月18~28日、玄関ホールに展示。患者や病院を訪れた人々に、共感できるカルタに投票してもらった。

 カルタは「確認は 名前、生年月日の二刀流」(外来)「小さな過信が招く 大きな事故」(中央放射線部)―など全29枚。病院の医療安全の取り組みを理解してもらうとともに、患者や市民の視点も取り入れようと「良いと思うカルタに赤いシールを貼ってください」と投票を呼びかけた。

 その結果、最も票数を集めた「おしゃべりと ながら作業が いのちとり」(薬剤部)が最優秀賞、「プライバシー 一緒に守る デリカシー」(患者サポートセンター)と「忙しい時こそ 立ち止まり チームプレーで 事故防止」(5階南病棟)が優秀賞となった。

 医療安全推進室長を務める實金健副院長は「安全で良質な医療を提供するため、日々努力している職員の思いを知っていただけたら」と話していた。

 厚生労働省は医療事故や医療過誤を防ぐため、2001年から「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動」を開始。その一環として11月25日を含む1週間を「医療安全推進週間」と定め医療関係者の意識向上を図っている。

(2022年12月05日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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