介護施設内療養の高齢者増を懸念 県医師会長、対策本部会議で報告

県の新型コロナ対策本部会議で医療現場の現状を伝える松山会長

 岡山県医師会の松山正春会長は12日、県新型コロナウイルス感染症対策本部会議に出席し、県内の医療提供体制の現状を報告。介護施設では医療機関に入院できず、施設内での療養を強いられている高齢者が増えていることに懸念を示した。

 県内で1~10日に発生したクラスター(感染者集団)104件のうち75件を高齢者施設が占めており、松山会長は「入院が必要な中等症患者でも施設内にとどまるケースがかなり多い。施設側も丁寧に対応しているが、ケアに苦労している」と指摘した。

 感染状況をレベル3に引き上げた県の判断については「入院できずにいる人がたくさんいる。レベル3とするのは当然だと思う」と述べた。

(2023年01月12日 更新)

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