県内コロナ 新規感染者数3割減 直近1週間 病床使用率は70%超

 岡山県が20日まとめた直近1週間(12~18日)の新型コロナウイルス感染状況によると、新規感染者は1万8158人で前週(5~11日、2万6710人)より約3割減少した。一方、医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率は70%超の高水準で推移しており、県はコロナ患者向けの病床を増やして対応。流行「第8波」が収束局面に入ったかどうかについては慎重に見極める必要があるとして、引き続き感染対策の徹底を呼びかけている。

 新規感染者数の減少は2週ぶりで、17日を除いて前週の同じ曜日を下回った。クラスター(感染者集団)も76件と前週(84件)より約1割減少。感染者の年代別割合では10歳未満12・2%(前週8・4%)10代12・1%(同10・2%)70歳以上14・1%(同12・1%)で増えた。

 各種指標を見ると、病床使用率が72・0%で前週(72・8%)よりわずかながら改善したものの、重症者用病床使用率は26・9%と6・0ポイント悪化した。

 これを受けて県は20日、対策本部会議を書面開催し、コロナ患者向けの病床を12床増やして623床にすると決めた。感染状況に関する4段階のレベル分類は2番目に深刻なレベル3(医療負荷増大期)を維持する。

 前週は年末年始の連休が明けて検査数が増えたことで新規感染者が急増。県保健福祉部は今回の感染者数の減少はこうした影響もあるとみており「医療負荷は深刻な状況が続いており、予断を許さない。抗原検査キットでの自己チェックや平日日中の受診などをお願いしたい」としている。

(2023年01月20日 更新)

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