インフル拡大 学級閉鎖や休園次々 県、マスクやワクチンで予防訴え

岡山県庁

 岡山県全域にインフルエンザ注意報が3季ぶりに発令され、20日で2週間が経過した。6日の発令から流行が本格化し、子どもを中心に感染は拡大傾向。1週間ごとの報告患者数は、発令基準を超えた今月1日までの週(113人)と比べ、15日までの週は4倍近い442人に増え、県が感染予防を促している。

 患者の増加は、新型コロナウイルス対策に伴ってインフルエンザの流行がなかったことによる免疫の低下や、コロナ対策の行動制限緩和が要因とみられる。

 県感染症情報センターによると、県内の指定医療機関(84カ所)での1施設当たりの患者数は、昨年12月26日~1月1日の週に注意報発令基準(1人)を突破し、15日までの週は5・26人に増加。保健所別は倉敷市が最も多い9・31人で、備中5・25人、美作4・9人、岡山市4・14人、などとなっている。

 直近3週間の患者のうち、6割超が20歳未満。学校園では19日までに計28施設で集団風邪が発生し、学級・学年閉鎖や休園が相次ぐ。

 感染予防について県健康推進課は、新型コロナと同様に手指消毒や屋内の適度な換気、マスク着用を推奨し「今からでもワクチン接種が有効」とする。その上で重症化リスクが低い人が発熱した際は、まず新型コロナの抗原検査キットで検査し、陰性の場合にかかりつけ医や最寄りの発熱外来を受診するよう促している。

(2023年01月20日 更新)

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