スミレの寒天寄せ 大事な“黄金レシピ”

 「本当に料理人でよかった」―。今回は、かつてそう思わせてくれた大事な“黄金レシピ”を紹介します。

 アトピー性皮膚炎などに悩む子どもと保護者を対象にした料理教室。普段は、ケーキなどの洋菓子を我慢している子どもたちを何とか喜ばせようと、思い付いたのが「スミレの寒天寄せ」でした。そして―。

 待望のデザートを口にした子どもたちは大喜び。「お母さん、おフランスじゃ〜!」とはしゃぐ子どももいて、お母さんたちの表情もぱっと明るくなったことを覚えています。料理一つで、人に元気や勇気を与えられる―。そんな原点を私に教えてくれました。

 それから約20年。暑い季節を迎えると毎年、その記憶がよみがえり、頑張ろうという気持ちになります。もちろん、手間いらずで、味も、見た目も折り紙付き。そんな“小山流”を代表する一品をぜひお試しあれ。

 <材料>(5人分)

スミレの花15枚、梅酒(または梅ジュース)150CC、寒天(水400CC、寒天粉4グラム、はちみつ大さじ2)

 <作り方>

 [1]寒天の材料を鍋に入れ、中火で溶かす

 [2]火を止め、梅酒を入れて流し箱に移し、常温で約30分置く

 [3]人肌ほどに冷めたら、スミレの花で飾る。この時、花の表面にも寒天をつけ、乾燥を防ぐ

 [4]常温で置き、固まったら食べやすい大きさに切る

(2013年06月15日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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