白衣の下にはけるジーンズ開発 岡山大大学院とベティスミス

岡山大とベティスミスが共同開発した「ドクタージーンズ」を愛用する女性医師たち

 岡山大大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学教室と、ジーンズメーカーのベティスミス(倉敷市児島下の町)が、医師が診療時に白衣の下にはける「ドクタージーンズ」を共同開発した。こだわりの生地に加え、女性医師の意見を取り入れたおしゃれなユニホームとして、医療関係者の評判も上々という。

 ベティスミスが昨秋に売り出した「倉敷デニム」(1万3千円〜)をアレンジした。はき心地のよさにこだわった軽く伸縮性のある生地を使い、色は濃紺。「ちょっとおしゃれに」という女性医師の意見を基に、ポケット口にラインストーン(模造宝石)を飾った。

 「デニムはごわごわして動きにくかったり、カジュアルすぎて診察ではためらわれた。これは機能的で清潔感もある」と岡山大病院の皮膚科医山口麻里さん(28)は話す。

 5月末に京都市であった日本皮膚科学会で同教室が事務局を担当。「全国から集まる人に岡山をPRしよう」と企画し、会場で男性用と合わせて販売したところ、50人以上が購入したという。

 倉敷デニムは同社がオーダーメード事業で蓄積したデータを反映させた「上質な大人向け」商品。本社隣の加工体験工場で販売中で、大島康弘社長は「医療現場のユニホームになるとは意外だが、職場でもまちでも愛用して」と話している。

(2014年07月04日 更新)

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