“超特効ツボ”教えます 倉敷芸科大教授が解説本

「ツボの刺激は自分の体との会話のようなもの」と話す内田さん

「大学教授が教える『本当に効くツボ』」

 自分で探せて自分で押せる―。岡山県鍼灸(しんきゅう)師会長で倉敷芸術科学大生命科学部教授の内田輝和さん(65)が、肩こり、ぜんそく、耳鳴りなどの症状改善に効果があるという全身のツボ44カ所を解説した「大学教授が教える 本当に効くツボ」(マキノ出版)を刊行した。写真やイラスト入りで分かりやすく、すぐに活用できる一冊だ。

 「いざという時役に立つ“超特効ツボ”を教えてあげましょう」。鍼灸師として約40年のキャリアがある内田さんがページをめくり、説明する。「例えば高速道路の渋滞など、トイレに行きたくても行けないことってありますよね。そんな時にはここを刺激してみてください」。手の甲の「中渚(ちゅうしょ)」を押すと頻尿に効くといい、少しなら尿意が収まるという。

 電車の中でもよおした急な下痢を止めたい時は、手首の上部の「温留(おんる)」、会議やコンサート中のせきを止めたい時には手の親指の「少商(しょうしょう)」…などなど。ほかにも頭痛、腰痛、イライラ感など日常のさまざまな不快な症状を取り除いたり、美容に効いたりと、ツボの活用法が満載だ。

 各ページには顔、手、足、腹部、腰など部位ごとのモデルの写真。それぞれにツボの場所が書き込まれ、場所が一目で分かる。さらに触ってみての探し方や、「3分間強めに」「円を描くように」といった刺激法まで、具体的な記載があり使いやすい。

 「手にしたその日から、自宅リビングで使えるような本を目指した」と内田さん。昨年、同大教授に就任し、学生に指導する中で、分かりやすく説明することの重要性を再認識したという。「ツボの刺激は自分の体との“会話”のようなもの。病気の予防や早期発見にもつながるので、この本を参考にぜひ日常的に取り組んでもらえれば」。A4判変形、907円。

(2014年08月19日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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