救急医療の最前線紹介 川崎医科大45周年公開講座

現役医師が救急医療の現場について紹介した公開講座

 今年創立45周年を迎える川崎医科大は10日、倉敷市松島の川崎学園川﨑祐宣記念講堂で、公開講座「救急医療の最前線」を開催。教員らが命を守るために一刻を争う現場の様子を紹介した。

 第1部では、同大の医師3人がドクターヘリ、小児救急、脳卒中をテーマに報告した。荻野隆光教授は、ドクターヘリの導入で治療開始までの時間が大幅に短縮され、重症患者の救命率向上や予後の改善につながっていることを説明。「救急の現場は医師が病院で待つ医療から、積極的に出向く医療へ変わった」とした。

 第2部は、卒業生で聖路加国際病院(東京都)の石松伸一副院長が特別講演。高齢化とともに内科疾患が救急医療の対象となる例が増える現状を踏まえ、「患者の価値観に配慮し、治療に取り組むべき時代が来るのでは」と展望を語った。

 川崎医科大は1970年4月に開学し、卒業生4074人が医師として活躍。公開講座は一貫して力を入れている救急医療の重要性を、学生や市民に伝えようと企画。約850人が聴いた。

(2015年01月11日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

カテゴリー

関連病院

PAGE TOP