岡山で腹腔鏡手術などの展望探る 産婦人科内視鏡学会が学術講演会

子宮の悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術について理解を深めた学術講演会

 日本産科婦人科内視鏡学会の学術講演会(会長・安藤正明倉敷成人病センター院長)が7日、岡山市内で始まった。全国の産婦人科医らが、腹腔(ふくくう)鏡などを用いた体への負担が少ない子宮疾患治療の現状や展望について話し合う。9日まで。

 初日は岡山コンベンションセンター(同市北区駅元町)を主会場に、良性疾患(子宮筋腫、内膜症など)やがん(子宮体がん、頸がんなど)といったテーマ別の講演、研修会があった。

 シンポジウムでは長年、腹腔鏡によるがん手術に取り組んでいる安藤院長ら4人が登壇し、国内の歴史やそれぞれが手掛けた症例などを紹介した。

 安藤院長は、開腹手術に比べて傷が小さく、出血量も少ない腹腔鏡手術のメリットを「手術の翌日から食事や歩行ができるなど極めて回復が早い」と説明。保険適用になっている腹腔鏡による婦人科のがん手術は子宮体がんのみである現状を踏まえ、「安全な技術と正しい知識の普及とともに、保険適用の拡大が望まれる」と話した。

 この学術講演会は国際学会を兼ねており、期間中、国内外から延べ約2千人が参加する予定。

(2017年09月07日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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