授乳の電話相談 130件で最多 県助産師会「コール」利用まとめ

 岡山県助産師会は、妊娠や出産、育児などの悩みに応じる無料電話相談「助産師コール」の2017年度の利用状況をまとめた。授乳に関する相談が130件で全体の3分の1強を占め、前年度以前と同様に多さが目立った。

 17年度は、岡山市など県内を中心に151件(前年度259件)の電話を受けた。内容別の相談件数は、1件の電話で複数を計上するケースが多いため、373件(同509件)だった。

 相談の主な内容別では「母乳が足りているか心配」「ミルクを勧められたけど母乳を飲ませたい」といった「授乳」を巡る相談が34・9%。次いで発育や発達といった「子ども」が22・8%(85件)、母体の心身についてなど「母親」が20・1%(75件)、しつけなどの「子育て」が16・1%(60件)と続く。

 授乳は集計を始めた14年度から4年連続で最多。同会は、核家族化で身近に子育て経験者がいない▽産後の入院期間の短縮で十分な授乳指導を受けられないまま退院するケースがある―といった事情が影響しているとみている。

 相談を受けての対応では多くを医療機関や助産師、市町村の保健センターにつないだ。本年度は授乳などをテーマにしたリーフレットを作る計画で、SNS(会員制交流サイト)を活用した妊娠・出産・子育てに関する情報の発信も検討している。

 助産師コール 2013年11月にスタート。県助産師会会員の登録相談員が交代で2人ずつ、専用の携帯電話で平日午前10時~午後4時に応じている。更年期やそれ以前の「成熟期」、思春期の悩みなども受け付ける。電話番号は080―2934―2981、080―2934―2982。

(2018年05月31日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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