赤磐市が複合型介護施設に着工 市民病院跡地 19年春オープンへ

工事の安全を願いくわ入れをする友実市長(左)

複合型高齢者介護施設の完成イメージ図

 赤磐市が市民病院跡地(同市松木)に整備する複合型高齢者介護施設の起工式が2日、現地で行われた。通所介護やサービス付き高齢者向け住宅のほか、住民の交流スペースなどを備えた施設を新築する計画。地域福祉の拠点として、2019年4月のオープンを目指す。

 約3千平方メートルの敷地に、鉄骨3階延べ約2100平方メートルを建設する。通所リハビリや短期入所を組み合わせた「小規模多機能居宅介護」(定員25人)や障害者のグループホーム(同5人)のフロアをはじめ、サービス付き高齢者向け住宅として使用する個室(20部屋)などを設置。利用者が地域住民らと交流するスペースも設ける。

 総事業費は約8億6700万円。工期短縮などを狙いに、設計と施工を一括発注するデザイン・ビルド方式を採用。市民病院の建物は全て解体が終わっている。

 開所後は、社会福祉法人・昭友会(岡山市中区祇園)が代表の民間5事業者でつくるグループが指定管理者となり、運営する。同グループは施設内で健康教室や子育て支援セミナーを開催。交流スペースは住民にイベントや会合などで利用してもらう。

 医師不足や利用者の減少などで市民病院は14年3月に閉鎖し、診療機能は隣接の市熊山診療所(赤磐市松木)に移した。急速に進む高齢化に対応するため、赤磐市は16年、病院跡地を介護施設とする方針を決めた。

 起工式には、市や工事関係者、地元住民ら約60人が出席。神事の後、友実武則市長は「高齢者を地域で支えるシンボルとなる施設。質の高い福祉サービスを提供するなど、適正な運営に努めたい」と話した。

(2018年07月02日 更新)

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