世代超え「認知症」理解深めよう 岡山・富山公民館で27日カフェ

カフェの準備を進める認知症サポートリーダー富山会のメンバーと中学生

 岡山市中区富山地区の住民でつくる「認知症サポートリーダー富山会」は、地元中学生と一緒に企画・運営する初の認知症カフェを27日に富山公民館(同福泊)で開く。世代を超えて交流し、地域全体で認知症への理解を深める試み。

 同会は、市の認知症サポートリーダー養成講座の受講生を中心に昨秋に発足。メンバーは60、70代の男女4人で、患者や家族、住民が交流するカフェを月1回のペースで開き、正しい知識を伝えるパネル展など啓発活動にも取り組んでいる。

 中学生と連携したカフェは、メンバーの福森和子さん(79)が「企画・運営を通じて、子どもたちの地域や社会に参画する意欲を高めたい」と富山中学校(同所)に開催を打診。賛同した1、2年生4人と、福森さんが以前から知り合いで個人的に声を掛けた同中と岡山大付属中の2年生2人を加えた計6人と7月から企画を練ってきた。

 当日は、生徒が認知症の高齢者への接し方を紹介する本を基に手作りした紙芝居を披露するほか、千代紙で作った景品が当たるビンゴゲームなどを計画。司会を務める富山中2年女子生徒(13)は「患者さんへの接し方や予防に向けた取り組みを広げていきたい」と意気込む。

 市によると、市内各地で開かれている認知症カフェの企画・運営に中学生が携わるのは珍しく、福森さんは「今後も定期開催して、将来の地域を支える子どもたちを育てていきたい」としている。

(2018年08月26日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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