岡山で在宅医療推進のフォーラム 講演や討論で現状と課題考える

在宅医療を取り巻く現状や課題について認識を深めたフォーラム

 在宅医療の推進をテーマにしたフォーラム「みんなで考える在宅医療」(岡山県医師会など主催)が4日、岡山市北区駅元町の三木記念ホールであり、医師や看護師ら約300人が在宅医療を取り巻く現状と課題について認識を深めた。

 全国在宅療養支援診療所連絡会の新田国夫会長が「在宅医療の未来像」と題して特別講演した。新田会長は、訪問診療を受ける患者は年々増える傾向にあり、特に高齢化の進展を背景に85歳以上が全体の6割を占める実態を説明。「医療は『治す』から『支える』への転換が求められている」と強調した。

 医療と介護の連携にも触れ「切れ目のない在宅医療と介護の提供体制を築くため、関係者の共同研修や情報共有が大切」と述べた。地域の実情に応じたサービス提供に向け、市区町村とも密に協力する必要性を訴えた。

 多職種連携の在り方をテーマに、医師や訪問看護師、介護支援専門員らによる討論会もあった。

(2018年11月05日 更新)

※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

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