岡山大病院 インプラント治療推進 センター開設、関係診療科が連携

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、顎の骨に人工歯根を埋め込み、歯を復元するインプラント治療を推進する専門組織「デンタルインプラントセンター」を立ち上げた。同治療を担うクラウンブリッジ補綴(ほてつ)科を中心に、関係診療科が連携を強化し、患者に最も適した医療を提供する。

 センターはクラウンブリッジ補綴科が初診窓口となり、歯を失った患者の状態を確認しながら治療計画を立案。外傷や口腔(こうくう)がんなどで顎の骨を再建する必要がある場合は口腔外科や整形外科、形成外科などと連携し、入れ歯も併用するケースでは咬合(こうごう)・義歯補綴科と協力して治療に当たっている。

 インプラントは症状により難易度が大きく異なり、歯科医の技術や経験に左右される側面が強いという。同大病院では年間150人前後の患者に治療を行っており、専門スタッフによる連携体制が整ったことから、センター化に踏み切った。

 センター長で岡山大大学院医歯薬学総合研究科の窪木拓男教授(インプラント再生補綴学)は「大学病院としての高度な専門性を生かし、地域の人が安心して受けられるインプラント治療を提供していきたい」と話している。

(2018年11月25日 更新)

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