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脳瘤手術のアウンちゃん 経過順調 一般病室へ 岡山医療センタ

病室に戻ったアウンちゃんの手を握る母ミンさん

 生まれつき脳瘤(のうりゅう)という病気のため、国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で28日に手術を受けたミャンマー人男児トゥー・チャー・アウンちゃん(1)は30日、集中治療室から一般病室に戻った。順調な経過をたどっている。

 アウンちゃんは顔が腫れ、縫合の傷跡も痛々しいが、病室で母ティン・マー・ミンさん(27)が手を握ると、「ママ、ママ」と何度も声を出した。ミンさんは「手術が成功してうれしい」とほっとした様子を見せた。

 1週間ほどで抜糸できる見込み。青山興司院長は「経過は良好。できる限りの治療をして帰国させたい」と話した。

 手術は頭蓋(ずがい)骨の穴から飛び出した脳組織の一部を切除し、穴をふさいで鼻を形成。約14時間に及んだ。術後は抗生剤の投与や呼吸管理のため、集中治療室で過ごしていた。

 アウンちゃんは東京にある国際医療団体ジャパンハートの橋渡しで来日している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年10月31日 更新)

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