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岡山大病院「不明熱外来」を開設 受け入れ窓口を明確化

岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は14日、原因不明の高熱が続く「不明熱」患者の専門外来を総合内科・総合診療科に開設した。従来も診療していたが「不明熱外来」と称することで、受け入れ窓口を明確にする。

 不明熱は38度以上の高熱が3週間以上続く状態。原因は感染症や膠原(こうげん)病、甲状腺炎、リンパ腫といった悪性腫瘍など。近年は、薬による副反応や遺伝性疾患も明らかになっており、診療は複雑化している。

 同科の大塚文男教授は「不明熱は適切な診療科が分からず、治療に至らないケースもある。不明熱外来では原因となる疾患を絞り込み、診断するために適切な検査を行い、必要に応じて専門科と連携する」と説明する。

 診療は火・金曜の午前(受け付けは8時半~正午)。原則予約制で、かかりつけ医からの紹介状が必要。担当する徳増一樹助教は「原因不明のまま症状を我慢している患者さんも多い。生活状況や渡航歴を含めた丁寧な問診を心掛け、適切な診断・治療につなげたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2019年05月14日 更新)

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