文字 

第1回 川崎医大病院 心臓手術 種本和雄教授(胸部心臓血管外科) 自己血輸血90%実施

心臓手術をする種本教授

 二十五年間で約千八百例の心臓手術をしてきた。得意分野は弁膜症手術。出血量を少なくする技を持ち、副作用、感染症の心配がない自己血輸血の実施率90%。

 昨年四月、中四国初の心臓弁膜症センター、大動脈 瘤 ( りゅう ) センターを開設した。心臓弁膜症センターは循環器内科と連携し、半日の外来検査で手術するか、内科治療かの結論を出す。僧帽弁手術の95%は壊れた弁を再建する弁形成術。人工弁は血栓や合併症予防の治療が必要で、弁形成術は患者のメリットが大。大動脈瘤センターでは、開腹手術とともに患者負担の軽いカテーテルを使い人工血管を挿入するステントグラフト治療、開腹せず小さな穴を開けて行う小切開腹部大動脈瘤手術をしており、発生部位によって選択できる。

 「心臓病・大動脈瘤は致死率が高い。二十四時間受け入れます」と種本教授。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年01月22日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ