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第2回 岡山済生会総合病院 乳がん 木村秀幸副院長(外科) 石原節子放射線科医長 守都常晴放射線科医長 希望入れ切除範囲小さく

木村副院長

守都医長

マンモグラフィー検査を推進する石原医長

 乳がん発見に威力のあるマンモグラフィー検査。「技師はすべて女性。検診も女性の医師でしたい」と石原医長。「視触診はマンモグラフィーを見ながらすると検診の精度が上がる」と言う。マンモグラフィー検診精度管理中央委員会の講師。全国を指導し、講演に回るエキスパートだ。年間約五千例の検査の推進役。

 MRI(磁気共鳴画像装置)などでの精密診査の結果、木村副院長ら外科医が切除範囲を決める。木村副院長は「年間約七十五例の手術で乳房を残す温存率は60―70%。まずがんを取る。そして患者さんの希望を可能な限り受け入れ、術中病理検査をする。切除範囲を小さくし、乳房を残すことにしています」と話す。外科歴三十六年、乳がん手術約三百例。

 乳房を温存した患者は、術後放射線治療と化学療法を行う。がん病巣のあった再発しやすい側の乳房全体を放射線照射する。一回二分間、五週間で二十五回照射。乳がんの転移は肺、脳、骨に多い。「肺は化学療法が主流。脳はサイバーナイフ、ガンマーナイフ治療をする。骨転移は放射線照射がよく効き、症状の改善率は85%。痛みがほとんどなくなる」と守都医長は説明する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年01月29日 更新)

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