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第8回 川崎病院 肝臓・消化器病センター チームで最適治療検討

治療方針を検討する肝臓・消化器病センターのスタッフ

山田剛太郎副院長

 モットーは「チーム医療」。毎週木曜、医師、看護師、栄養士、薬剤師らが集まり、患者一人一人に合った最適な治療方針を検討している。

 副院長の山田剛太郎センター長は、B型、C型肝炎ウイルス感染者への治療の標準化に関する国の研究班のメンバーであり、病診連携に力を入れる。岡山県内外の五百一人の医師と医療情報の共有化に努め、連携した医療機関対象の講演会を開いている。

 肝疾患が多く登録患者は五千百七十人。内訳はC型肝炎が48・8%、続いてB型肝炎13・3%、生活習慣病などが原因で増加傾向の非アルコール性脂肪性肝炎9・7%、アルコール性肝障害8・6%など。

 抗ウイルス療法はインターフェロン、リバビリンなどで対応。肝臓がんにはラジオ波凝固療法を中心に病状に応じた治療法をとっている。患者のリンパ球を培養し、がんの再発を抑える効果が確認されている免疫療法も対応している。

 早期の発見と治療が有効であることから、市民公開講座で啓もうし、血液検査も行う。B型、C型肝炎ウイルスのキャリアと分かれば「まず、肝臓の専門医の診察を受け、継続した診察・検査を」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年03月18日 更新)

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