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第8回 川崎病院 スポーツ整形外科センター 医療、科学でプロ選手も支援

スポーツ障害の治療にあたる柚木センター長

 岡山県内外からスポーツ関連の患者が訪れる。ひざの前十字 靱帯 ( じんたい ) の再建術など手術は年間約七百件。これまでに治療、リハビリ指導を受けた二十六人がプロ野球に入った。柚木脩センター長はプロ野球の選手、国体をはじめ全国大会で活躍する選手ら多くのスポーツ障害の治療にあたっている。

 スタッフは医師三人とスポーツプログラマー一人。二〇〇五年の岡山国体では地元選手の競技力向上に尽力した。治療だけでなく、新入教員にスポーツ医学を講義するなど、スポーツを医療と科学の両面から支えている。こうした実績が評価され、県体育協会理事でもある柚木センター長は〇六年度、文部科学省の生涯スポーツ功労者表彰を受けた。

 「選手を支える学校、企業などとの連携が必要」という。スポーツの現場に戻ってからのリハビリはデータや経験を基に、種目、けがの程度に合った筋力強化などのメニューを、分かりやすく示す。柚木センター長は「医療面で安心して競技に打ち込める環境が整えば、一流の選手が岡山に集まる」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年03月18日 更新)

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