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第11回 松田病院 肝臓がん・肝動脈塞栓術 松田院長(外科) カテーテル留置併用

 がん病巣へ栄養を送る肝動脈を閉塞させる塞栓術に加え、カテーテルを留置して抗がん剤を注入する治療を二十年間で延べ五千例実施している。肝臓の血流は肝動脈、門脈の二本の血管で行う。門脈に腫瘍がかかっていれば肝動脈を閉塞できなくなるので、カテーテルを留置し抗がん剤注入が有効になる。

 治療対象は肝臓内部にがんが多発し切除不能のケースなど、肝臓全体を抗がん剤で治療するので、切除術、ラジオ波治療の局所的治療に対し、全肝的治療という。

 塞栓術の治療時間は一時間前後。カテーテル留置は月一、二回通院し抗がん剤を注入する。「通院治療を始めてもう十年、カテーテル留置期間は三年が平均的です」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年04月22日 更新)

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