文字 

故増田さんの洋画3点寄贈 旭川荘児童院へ

末光理事長(左から2人目)らに寄贈作品の説明をする心子さん(左)

全国規模の公募展「自由美術協会展」で活躍した洋画家の故増田暢士(ちょうじ)さんの妻心子(もとこ)さん(73)が28日、岡山市北区祇園の重症心身障害児施設「旭川荘療育センター児童院」に、増田さんの絵画作品3点を寄贈した。

 増田さんは高松市出身。赤坂中(赤磐市)を初任地に美術教諭となり、画家としては同協会展などに抽象画を発表し、同協会岡山支部長も務めた。2005年に72歳で死去。増田さんが生前に「病院や福祉施設に作品を置いてもらえたら、この上ない喜び」と語っており、旭川荘厚生専門学院の顧問だった心子さんが寄贈を決めた。

 この日、心子さんが同児童院を訪れ、目録を贈った。旭川荘の末光茂理事長は「施設利用者や家族、職員たちの心を和ませ、エネルギーを与えてくれる作品」と謝辞を述べた。

 贈られた作品は、海藻や人の体を思わせる曲線がたゆたう「胎」シリーズなどで、同児童院内に展示された。

 
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年07月29日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ