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第21回 笠岡第一病院 子育て支援 宮島裕子副理事長(小児科) 肥満症を外来コントロール

ホスピタルアートと絵本作家ふくだとしおさんを囲んで

 小児科は宮島副理事長、西岡奈穂医長の二人が常勤、さらに非常勤四人。井笠圏の小児医療の拠点の一つ。前年度の年間入院患者四百四人、年間外来二万八千人。管理栄養士、看護師、小児科医のチームで肥満症の外来コントロールに取り組んでいる。入院は全室個室。

 子育て支援に積極的。小児科待合室の壁面は線路を機関車が走り、沿線には花が咲き、緑の木々があり、空にはバルーンが飛ぶホスピタルアートの絵が子どもたちに好評。テレビがなく、絵本いっぱいの待合室で隔月、絵本の読み聞かせをしている。蔵書の絵本は四百五十冊。「親子で読んで心豊かに育ってほしい」と願う。

 生きる力の土台である「食育」にも力を入れる。肥満、アレルギー、高脂血症などの予防、治療とともに笠岡市内の幼稚園で出前講座をしている。ウンチの話、かむ大切さ、好き嫌いなく食べる重要性などをエプロンシアター、歌、ダンスで教えている。「子どもを家庭で、地域のみんなで、心身ともに健やかに育てる姿勢を病院が示し、それを実践することが医療人として大事だ」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月08日 更新)

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