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第21回 笠岡第一病院 頭痛専門医 渡辺明良脳神経外科部長 自己注射薬は効果的

渡辺明良脳神経外科部長

 卒業した新潟大の大学病院、故郷総社に近い川崎医大病院に二十一年間勤務、脳卒中などの手術、治療をし七年前、川崎医大講師から赴任した。

 数少ない日本頭痛学会専門医。「頭痛に悩む人は多い。良い薬が開発され、自己注射も可能になった」と言う。片頭痛の診断は問診が大事。未破裂動脈 瘤 ( りゅう ) など器質的疾患でないことを除外する画像診断は欠かせない。

 片頭痛は神経と血管の両方が関与。神経から炎症を起こさせる物質が出て、血管に作用して拡張し、ズキンズキンという痛みが出る。神経自体も興奮し脳中枢を刺激、吐き気、 嘔吐 ( おうと ) の症状が出る。「治療はトリプタン系薬剤の投与。自己注射薬は激しい痛みがある群発頭痛にも効果的です」と話す。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年07月08日 更新)

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