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第28回 光生病院 佐能量雄理事長 「慈愛と奉仕」理念に

佐能量雄理事長

 光生病院は開設当初から救急に力を入れるとともに、岡山大病院(岡山市鹿田町)との連携で高度な治療・手術に取り組んできた。ウジを使った足の 壊疽 ( えそ ) 治療や性同一性障害の患者を対象とした手術を協力して実施。高齢社会が一層進み、患者のニーズが複雑化する中、専門医療と幅広い要求にこたえられる体制を模索している。

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佐能量雄理事長


 病院の創立は一九五二年。父の佐能正(故人)が、太平洋戦争で従軍していたフィリピン・マニラの部隊で一人生き残った体験をもとに「困っている人を助けたい」との思いで設立しました。「慈愛と奉仕」を理念に、地域で救急医療を中心に実践してきました。

 特徴の一つが岡山大病院との強い結びつきです。整形外科や心臓血管外科、形成外科などから医師が派遣されて、最新の医療を取り入れています。十月からは最高レベルの無菌手術室を整備して、岡山大整形外科による人工関節外来が開設され、 股 ( こ ) 関節やひざ関節の人工関節置換手術も始まります。

 所得のある人もない人も、高齢者も若い人も適切な医療を受けられるように「大規模多機能化」を目指しています。高齢医療に対応した急性期病棟、高い看護・介護力を必要とする障害者病棟をはじめ、関連施設の老人保健施設やユニット個室化した特別養護老人ホーム、介護付き高齢者専用住宅など、すべて合わせると六百二十床になります。

 地域医療機関として求められるさまざまな機能を備えていくつもりです。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2008年09月23日 更新)

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