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障害者の就農考える 岡山でシンポ 

 障害者の就農促進を考えるシンポジウム「クローズアップ農の福祉力」(中国四国農政局主催)が二十七日、岡山市柳町の山陽新聞社さん太ホールで開かれた。

 障害者自立支援法の施行(昨年十月)を受け、就労の場としての可能性を探ろうと企画。精神障害者を雇用し、花壇用苗の生産・販売を手掛ける「グリーンプラネット尾崎」(同市谷尻)の尾崎勝代表、精神疾患を専門とする慈圭病院(同市浦安本町)の堀井茂男院長ら七人が、取り組みや受け入れ側に求められることなどについてパネルディスカッションした。

 尾崎代表は「体調に合わせて始業・就業時間を弾力的に決めたり、ノルマを課さないなど長い目で見ている」と説明。堀井院長は「病院との密な連携が継続就労の鍵」などと話した。また、「障害者が地域農業の担い手になれれば、農家の高齢化や耕作放棄地の増加といった農業の厳しい現状を改善する糸口になる」との意見も出た。

 中四国地方の農家や福祉関係者ら約二百人が参加。就農を後押しする障害者就業・生活支援センター「だんだん」(浜松市)の伊藤泰治センター長による講演もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年11月28日 更新)

タグ: 福祉精神疾患慈圭病院

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