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倉敷中央病院に「ハイブリッド型手術室」 1カ所で内科的治療も対応、中四国で初整備

倉敷中央病院が整備したハイブリッド型手術室

 倉敷中央病院(倉敷市美和)は22日までに、最新鋭の固定型の血管造影装置を備えた「ハイブリッド型手術室」を整備した。従来の外科的な手術に加え、カテーテルを使った内科的治療に1カ所で対応できる点が特長。同病院は「中四国の病院では初の施設」という。

 新手術室は、病院2階の手術センター内に20番目の手術室として整備。血管造影装置は天井に固定しており、CT(コンピューター断層撮影)機能もある。その場で血管や患部を3次元立体(3D)にして映し出すことが可能で、治療の迅速性・確実性が増すという。投資額は約2億円。

 大動脈弁の開放が制限される大動脈弁狭窄(きょうさく)症の患者に対する新しい手術の実施も、新手術室導入の目的の一つ。小さな切開口から入れたカテーテルを用いて人工弁を植え込むもので、高齢などのため通常の開胸手術が危険な患者に大きなメリットがあるという。3月には厚生労働省から大阪大(大阪)、榊原記念病院(東京)とともに同治療の治験実施施設に認定された。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年05月23日 更新)

タグ: 倉敷中央病院

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