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第49回 川崎医大病院④ 脇本敏裕健康運動指導士 効果的な運動処方提供

 人間ドックを受診した人には「安全かつ効果的な運動処方を提供します」と言う。心筋梗塞、糖尿病など既往症の有無を確認し、さらに握力、腹筋、脚筋力、全身持久力といった体力測定で体力年齢を評価。測定で劣っていた項目を強化する指導案を作る。

 生活習慣の改善を促す特定保健指導の人たちには、家庭で運動の習慣が付くようにウオーキングなどの有酸素運動、ストレッチなどの柔軟運動、筋力トレーニングを組み合わせる。「腹囲と体重の減少を実現するには継続が一番」。日常生活で可能な運動を提案するため、一人で取り組めるようテキストを配る。

 個別指導では、その人に合った運動プログラムをつくる。目標を設定し有酸素運動、ストレッチ、筋力トレーニングの種目、回数、時間などを指示する。例えば「腰、太ももの骨密度が低下しているから、背筋運動を。骨密度の維持、向上には歩行量を増やすことも有効」と具体的なアドバイスをする。

 続行すると次のステップに合ったプログラムを提案する。「マンツーマンで運動をして覚えてもらう。効果を確認しながらステップアップするので励みになり、楽しく取り組める」
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年04月06日 更新)

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