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第49回 川崎医大病院④ 菊川麻由美管理栄養士 食行動の見直しを

栄養指導をする菊川管理栄養士

 栄養指導の対象は血圧、血糖、脂質の高い人ではなく、高めの人。生活習慣を変える食生活、食行動の目標をたて、自ら健康になるために実践する姿勢が大事。

 まず、食事の量、質を変えること。健康食のコンセプトは、(1)栄養バランス、(2)摂取エネルギーを控え毎食七五〇キロカロリー以下、(3)塩分を控え毎食三グラム以下、(4)野菜は毎食百五十グラム、(5)油を控える。

 ご飯、パンなどの主食、野菜の副菜、肉・魚の主菜、果物などバランスよく取り、腹八分目を心がける。脂質はエネルギーが多いので取り過ぎに注意。和食は塩分摂取が多くなりがちだから、薄味の工夫を。

 次は食行動を見直す。食事が早い▽腹いっぱい食べる▽外食が多い▽間食をする▽揚げ物が好き▽酒を飲みながら食べる―といった食行動の問題点に気づいてもらい、改善を促す。

 大学病院十六階レストラン・プラタナスで健康食のヘルシーメニューを提供している。健診センター、栄養部、倉敷国際ホテルで献立を考えて作っている。「調理に薄味やエネルギーを抑える工夫もしてありますので一度体験してみては」
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年04月06日 更新)

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