文字 

第52回 済生会吉備病院 しびれ・頭痛外来 地域ニーズに応え今春開設

筆で患者の手をなでて感覚を確かめ、しびれの状態を診察する坪井副院長

 「しびれ・頭痛外来」は、地域のニーズに応えようと四月に開設された。済生会吉備病院周辺の岡山市北区足守、高松地区は農家が多く、患者の中には農作業で首や背骨を痛めている人の割合が高いと見込まれるからだ。

 老化で変形した骨や 椎間 ( ついかん ) 板 ( ばん ) に神経が圧迫される 脊椎 ( せきつい ) 疾患などで、手足のしびれや頭痛を発症した患者を治療。同病院副院長で、岡山済生会総合病院(同伊福町)脳神経外科の診療部長も務める坪井雅弘医師が毎週木曜、診察する。

 同総合病院と連携して高度な治療も展開。骨がもろくなり、 腰椎 ( ようつい ) などがつぶれて激痛を伴う圧迫骨折では、骨の中にセメントを針で注入して固め、痛みを取る治療を実施している。自費診療だが、全国でも数少ない施設しかできないという。

 坪井副院長は「農作業は中腰、前かがみなど体に負担のかかる姿勢で行うことが多いだけに要注意。患者が訴えるしびれや頭痛の悩み解消へ力を入れたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2009年05月11日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ