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岡山大病院で脳死肝移植2例目 40代男性に

 日本臓器移植ネットワークは3日、関東地方の病院に脳出血のため入院中の70代の女性が法的に脳死と判定されたと発表した。女性は書面で臓器提供の意思を示していなかったが、家族が脳死判定と提供を承諾した。「本人意思不明」は14例目。

 脳死移植は1997年の臓器移植法施行以来、101例目。今年18例目。

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では同日夜から、鳥取県在住の40代男性に2例目となる脳死肝移植が行われた。

 提供された肝臓は午後9時35分ごろ、同病院に到着。肝胆膵(かんたんすい)外科長の八木孝仁准教授を執刀医とする約20人のチームが同7時50分ごろ患者側の手術を開始、手術は4日未明に及んだ。

 患者はB型肝硬変で黄だんや腹水など重度の肝不全を起こしており、同ネットワークに登録していた。

 7月の改正臓器移植法施行後に同病院で行われた脳死移植は、肺と合わせ5例目で年間最多移植件数を更新した。同病院の肝移植は253例目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年10月04日 更新)

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