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岡山大病院で脳死両肺移植 30代女性に

 日本臓器移植ネットワークは3日、九州大病院(福岡市)に、くも膜下出血で入院していた30代女性が法的に脳死と判定されたと発表した。女性は書面で提供の意思を示していなかったが、家族が承諾した。

 脳死による臓器提供は1997年の臓器移植法施行以来、103例目。改正臓器移植法の全面施行(7月)後17例目で、家族承諾による提供は16例目。

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)では同日午後5時半、大藤剛宏肺移植チーフを執刀医とする25人のチームが九州地方の30代女性への両肺移植手術を開始、4日未明に及んだ。

 患者は気管支拡張症で重度の呼吸不全を起こし、ネットワークに登録していた。法改正後の岡山大病院での脳死移植は、肝臓と合わせ6例目で年間最多を更新中。

 今回の脳死移植はこのほか、肝臓が広島大病院、心臓が大阪大医学部付属病院、一方の腎臓と膵臓(すいぞう)は藤田保健衛生大病院、もう一方の腎臓は福岡赤十字病院で行われた。小腸は医学的理由で断念した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年11月04日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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