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小児循環器科を新設 岡山大病院 先天的心疾患専門に

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、先天的な心臓疾患を持つ子どもたちの治療に特化した小児循環器科を新設した。同病院によると「小児患者の心疾患を専門に、外来から手術まで総合的に行う診療科は中四国地方では珍しい」としている。

 小児循環器科は同病院小児科内に1日付で設けられ、大月審一教授ら医師7人が兼務で対応している。生まれつき心室が一つしかなかったり、左心室がほとんどないなどの理由で、心臓から血液をスムーズに送り出せない小児患者らの治療に専念。心臓血管外科や産科婦人科といった診療科との連携を深め、より高水準の医療を提供している。

 同病院の小児科外来の患者数は年間延べ1万1千人。うち3〜4割が心疾患で入通院しており、専門の診療科を設けることにした。将来的には血液疾患や救急、新生児などの専門診療科も検討する。

 大月教授は「われわれが“最後の砦(とりで)”という強い気持ちで、一人でも多くの患者さんを救いたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年11月19日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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