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脳卒中患者の医療円滑化 「在宅パス」導入を 岡山県備前保健所がケアマネら対象 初の研修会

岡山県備前保健所管内のケアマネジャーらを対象に行われた研修会

 岡山県備前保健所は6日、病院でのリハビリを終えた脳卒中患者の在宅医療を円滑に行うための「在宅パス」(クリティカルパス・診断計画)導入に向け、管内のケアマネジャー、訪問看護師らを対象にした初の研修会を三木記念ホール(岡山市中区古京町)で開いた。

 同パスは、同保健所が作成。認知症の症状や日常生活のニーズをはじめ、リハビリを担う回復期病院を経て在宅医療に至るまでの患者情報を共有でき、同保健所は今後、医療機関などで導入を目指すという。

 研修会はケアマネジャー、訪問看護師、地域包括支援センター職員ら約500人が参加。同保健所の二宮忠矢所長と、国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)の大森信彦地域医療連携室長が講演した。

 二宮所長は、患者が在宅医療を安心して受けるには、多職種で連携して医療を行う体制を構築する必要があると説明。「ケアマネジャーはクリティカルパスへの理解を深め、主治医や看護師、地域サービス提供者らと顔の見える関係をつくって」と呼び掛けた。

 大森室長は、患者情報の共有は、患者の評価基準などがある程度統一された同パスが必要とし、「パスを導入することで医療などの関係者が直接会って話し合う場も生まれてくると思う」と述べた。

 同保健所によると、県南東部の医療機関では2007年度、急性期病院と回復期病院の間で患者の治療情報などを共有するクリティカルパスが試験導入されている。

 研修会は13日にも同ホールで行われる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年12月07日 更新)

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