文字 

腰椎椎間板ヘルニア (岡山旭東病院 土井基之副院長・整形外科) 体の負担少なく簡便なレーザー治療

岡山旭東病院 土井基之副院長(整形外科)

 腰痛があり左右どちらかの下肢痛があり、安静時にも痛み、MRI(磁気共鳴画像装置)検査で椎間板の突出のあるものが腰椎ヘルニアと診断されます。

 その治療は、内服治療、温熱や牽引(けんいん)、運動療法等の保存的治療と、椎間板圧迫を手術によって除去する方法があります。なるべく椎間板自体を温存して症状を軽減ないしは消失させる治療法が理想的治療です。しかし、腰痛と下肢痛が高度で、長期に続く場合には、手術に頼らなくてはならなくなると思います。

 次善の策として、簡便で治療が短時間で行えるレーザーにより椎間板の中心をなす髄核の圧を蒸散させる方法があります。方法は横向きになり腰に局所麻酔して透視下に針を腰椎椎間板の中心に進め、レーザー針をその中に通して熱を加えます。その間約20分で、腰痛と下肢痛を伴います。翌日、特に問題なければ退院していただきます。その結果は、現在まで施術した309人の方の調査では、改善率は「優」「良」を合わせて約84%でした。

 レーザーによる治療法は、適応を厳密に行い、手技に習熟すれば安全で有効な、侵襲(体の負担)の少ない非常に簡便な治療法です。自由診療なので詳しいことは当院にお尋ねください。

 岡山旭東病院(086―276―3231)
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2010年12月21日 更新)

タグ: 岡山旭東病院

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ