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岡山大病院で脳死肺移植 患者の容体は安定

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で2日夕から行われていた40代女性=中国地方在住=への脳死肺移植は3日未明に無事終了した。患者の容体は安定しており、早ければ1カ月ほどで退院できるという。

 正月三が日中の実施となった今回の脳死移植は2日午前5時ごろ、日本臓器移植ネットワークから打診があり、執刀医の大藤剛宏肺移植チーフが帰省中の移植チームメンバーを急きょ招集し、何とか25人をそろえ行われた。手術は2日午後5時ごろ始まり、3日午前2時すぎに終わった。

 女性は幼少期に気管支拡張症と診断され、徐々に呼吸機能が低下。5年前から臓器移植ネットワークに登録していた。

 大藤チーフは「血液型などの問題で、他の患者さんよりも長期間の待機となってしまったが、昨年7月の臓器移植法の改正で、移植の機会が得られたことに感謝している」と話した。

 岡山大病院での脳死肺移植は22例目
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年01月04日 更新)

タグ: 女性岡山大学病院

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