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岡山大病院 13年春稼働へ新中央診療棟建設 手術室増やし高度化

岡山大病院が建設している新中央診療棟の完成イメージ図

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、不足する手術室を増やして高度化を図るため、新しい中央診療棟を建設している。外科手術に加えてカテーテル治療などにも対応するハイブリッド型手術室も導入。2012年秋までに完成、13年春から本格稼働させる予定。

 敷地南側にある入院棟北側の空き地(3700平方メートル)に、免震構造の鉄骨鉄筋コンクリート5階延べ約1万1千平方メートルを建設。ICU(集中治療室)やMRI(磁気共鳴画像装置)撮影室など、手術や精密検査に必要な主要設備を既存の中央診療棟などから移す。総事業費は約100億円。

 新棟では、現在13室ある手術室を20室に増強。高度手術、ICU部門となる4階に5室を設置し、1室をハイブリッド型、残り4室を比重が高まっている移植用などに使用する。ICU18床も入る。3階に一般用手術室を15室設ける。

 1階にはMRI室やCT(コンピューター断層撮影装置)室などを配置。MRI室は撮影した画像を活用しながら手術が可能なハイブリッド型にする。

 森田潔病院長は「(新棟稼働後は)年間8600件ほどの手術件数を早期に1万件台に乗せ、多くの患者さんに質の高い医療を提供したい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年01月23日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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