真庭市は２日、旧湯原温泉病院（同市湯原温泉）跡地に重症心身障害児・者通園施設の整備を計画し、社会福祉法人旭川荘（岡山市北区祇園）の療育部門誘致を想定していることを明らかにした。

　市議会代表質問に対し、井手紘一郎市長が「重度の肢体不自由、知的障害がある在宅者が日常生活やリハビリなどを行う事業を計画している。専門性を有する旭川荘誘致を目指したい」と答えた。

　同市によると、現存の施設を取り壊すなどして新たに整備する。敷地内には温泉管があり、入浴リハビリでの活用も可能。旭川荘も前向きに検討しているといい、今後は施設規模、療育以外の事業などについて協議を進める。市側は「早ければ２０１４年度オープンする」とした。

　旧湯原温泉病院は敷地面積４６７０平方メートルで、鉄筋コンクリート４階延べ約５２００平方メートル。０５年の新築移転に伴い、一部が診療所として週１回利用されている。県内の重症心身障害児・者通園施設は現在７カ所。