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人工透析患者救おう 岡山県内60施設協力 461人受け入れ可能

被災地から人工透析患者を受け入れる予定の岡山済生会病院腎臓病センター

 東日本大震災で、被災地の医療機関に被害が出て人工透析患者の治療が困難になっていることを受け、県医師会透析医部会は20日までに、県内60施設の協力を得て計461人の患者を受け入れられる態勢を整えた。

 全国の透析医部会などでつくる日本透析医会災害情報ネットワークによると、被災地や周辺地域の透析患者は1万人以上。患者は週2、3回通院し、専用機器で血液を浄化しなければならないが、被災地では多くの透析施設に被害が及んだ上、関東地方の施設では電力不足による計画停電が行われているため安定的な治療が難しいという。

 こうした状況を踏まえ、同ネットは12日、全国の医師会に患者の受け入れを要請。県医師会透析医部会が県内の透析施設に協力を求めたところ、岡山大病院や岡山済生会病院など60施設が合わせて通院329人、入院132人の受け入れを決めた。

 同部会は県と岡山、倉敷市の公営住宅計35戸を確保しており、1戸あたり患者4〜6人で生活してもらうことにしている。患者は同ネットが全国に振り分け、25日にも第1陣が来岡する予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月21日 更新)

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