文字 
  • ホーム
  • 岡山のニュース
  • 「院内コンサート」地域へ定着 岡山旭東病院 今夏150回 月2、3回無料開放 心を癒やす場に

「院内コンサート」地域へ定着 岡山旭東病院 今夏150回 月2、3回無料開放 心を癒やす場に

岡山旭東病院が定期的に開いている院内コンサート

 岡山旭東病院(岡山市中区倉田)が2004年末からクラシックを中心に院内コンサートを続けている。今夏にも通算150回を迎える予定。無料で申し込みも不要なことから、入院患者だけでなく近隣からも来場、地域に開かれたイベントとして定着している。

 「医療とアートを融合させ、治療だけでなく心を癒やす場をつくりたかった」と土井章弘院長。150人ほどが入れる多目的ホール(196平方メートル)を04年に整備し会場にしている。

 同年はクリスマスのピアノコンサートだけだったが、翌年から回数を徐々に増やし08年は36回開催。新型インフルエンザの影響で09年は24回に減ったものの昨年は28回開いた。今年も月2、3回ペースで管楽器や弦楽器の演奏、ソプラノやシャンソンといったステージを企画している。

 これまでに県内外で活躍するプロやアマチュア演奏家70組が出演。「趣旨に賛同した演奏家から申し出をいただいている」(同病院企画広報室)といい、ほとんどがボランティア。今月18日にあった「ピアノ・フルート演奏会」では、ピアノの新池谷有美さん=玉野市東紅陽台=とフルートの田村孝子さん=岡山市北区今=が「アヴェ・マリア」「さくら」「上を向いて歩こう」など幅広いジャンルの名曲を演奏した。

 患者の体調を考慮しコンサートはおおむね30分。開催スケジュールは同病院が地元町内会に配る広報誌や、院内掲示で周知しており、入院患者に交じり地域住民も毎回来場。近くの高齢者施設から訪れることもあるという。

 通算開催数は今月末で138回になる予定。スケジュール通りなら7〜8月にも150回を迎える。土井院長は「多くの人の協力で回を重ねられた。これからも地道に取り組んでいきたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月24日 更新)

タグ: 岡山旭東病院

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ