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岡山県、医療班を岩手派遣 「被災者ケアに全力」

出発式で決意を述べる川崎医科大付属病院の荻野医師(手前)ら

 東日本大震災で被災者に対する医療支援が長期的に必要と予想されることから、岡山県は24日、県内六つの災害拠点病院を中心にチームを編成し、4月末まで交代で治療に当たる医療救護班を岩手県に派遣した。それぞれの班が3泊4日で活動、後続の班に引き継ぎ、患者の治療に当たる。

 岩手県の要請に応えた措置で、災害対策基本法に基づく岡山県からの派遣は初めてという。

 第1班は川崎医科大付属病院(倉敷市松島)のチームで医師と看護師、病院事務職員各2人の計6人。県庁前広場であった出発式で、石井正弘県知事が「現地は依然として厳しい状況。被災者の健康をしっかり守って」とあいさつ。荻野隆光医師は「被災地はあらゆる面で苦労している。全力を尽くしたい」と決意を述べた。

 同班は津波被害の大きかった岩手県大船渡市の避難所となっている公民館を拠点に活動。病気やけが人の治療、衛生対策、健康相談など総合的なケアを行う。県が備蓄している1500人分の医薬品も現地へ運搬する。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月24日 更新)

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