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ぬいぐるみが“患者” 子どもに健康教育 奈義で川崎医科大生ら

医師役の学生にぬいぐるみを診察してもらう子ども

 ぬいぐるみを使った“お医者さんごっこ”で命や健康の大切さを教える「ぬいぐるみ病院」が27日、奈義町豊沢の子育て支援施設・なぎチャイルドホームで開かれ、子どもたちが楽しみながら体の仕組みを学んだ。

 生活習慣病が社会問題化する中、子どもに健康への興味を持たせるのが狙い。親役となった子どもが、患者に見立てたぬいぐるみと来院し、医師役の学生が健康管理などを指導。川崎医科大(倉敷市松島)と岡山大医学部(岡山市北区鹿田町)の学生有志が企画し、県内で初めて開いた。

 学生28人と小学2年以下の子ども25人が参加。学生が症状を尋ねると、子どもは「この子にお熱があるみたい」とぬいぐるみの“病状”を説明。学生は、体温計や聴診器を見せ「熱があるときは、体がばい菌と闘っているんだよ」「体に栄養や酸素を送るため、どっくんどっくんという心臓の音はとても大事」などと話した。

 事業を監修した奈義ファミリークリニックの松坂英樹医師は「かみ砕いて伝えるのは難しく、学生にも貴重な体験。継続的な取り組みにしてほしい」と話していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年03月29日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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