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カテーテル手術中継 榊原病院 岡山で公開心臓病教室

心臓カテーテル手術の実況中継が行われた榊原病院の第1回市民公開心臓病教室

 心臓病センター榊原病院(岡山市北区丸の内)は14日、岡山市民会館(同所)で狭心症のカテーテル手術を実況中継し、市民ら約800人が最新の医療技術に理解を深めた。同病院の第1回市民公開心臓病教室として企画。カテーテル手術の一般公開は非常に珍しいという。

 同病院と会場を電波で結び、廣畑敦・循環器内科主任部長が70歳代男性に手術している様子を心臓のエックス線映像も交え、リアルタイムで大型スクリーンに映写。山本桂三副院長、廣瀬英軌・循環器内科部長らが解説した。

 心臓の冠動脈が狭くなった箇所に向け、右手首の動脈からカテーテルを挿入。ステントと呼ばれる金網の筒で広げるなどして血流を確保した。造影剤を入れてエックス線映像で血流が確認できると、市民らから感嘆のどよめきが上がった。

 廣瀬部長は「狭心症は放置すると命の危険があるが、カテーテル手術を実施すれば約1時間で治療できる」と話した。

 内視鏡による3D映像を活用した外科手術について、杭ノ瀬昌彦・心臓血管外科主任部長の講演もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月15日 更新)

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