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日本歯科福祉学会が大会 岡山 地域医療連携考える

歯科医や歯科衛生士らが地域医療連携について報告したシンポジウム

 高齢、障害者への歯科医療を中心に福祉問題を総合的に研究する日本歯科医療福祉学会の第18回大会(大会長・江草正彦岡山大病院スペシャルニーズ歯科センター長)が15日、岡山市北区津島中の岡山大創立50周年記念館で開かれ、市民や県内外の歯科医療・福祉関係者ら約300人がシンポジウムなどを通じて「地域医療連携」のあり方を考えた。

 シンポでは、県歯科医師会の角谷真一公衆衛生部委員長と国立病院機構岡山医療センターの松尾敬子歯科衛生士、あいの里クリニックの森光大管理栄養士が、地域連携パス(統一の治療計画表)の現況などについてそれぞれの立場から報告。

 県南東部の約70医療機関が参加し、脳卒中と大腿だいたい骨頚部けいぶ骨折の連携パスを運用する「もも脳ネット」への歯科の関わりについては、「口腔こうくうケアは誤嚥ごえん性肺炎や敗血症などのリスク軽減につながり、歯科としても工夫が必要」といった意見が出された。

 大会では、家族のコミュニケーションをテーマにした市民公開講座、社会福祉や歯科医療に関する講演もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年05月16日 更新)

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