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市民開放型ホール整備 岡山大医学部 2015年完成

岡山大鹿田キャンパスに建設が予定されている市民開放型ホールの模型

 岡山大医学部は4日、岡山市北区鹿田町の鹿田キャンパスに、市民開放型ホールを建設すると発表した。「建築界のノーベル賞」といわれる米プリツカー賞を受賞した妹島和世さんと西沢立衛さんの建築ユニット「SANAA(サナア)」が設計。九つの屋根を組み合わせ、壁面をガラス張りにするなど斬新なデザインで、早ければ2015年にも完成する。

 医学部正門そばの臨時駐車場(2千平方メートル)に、鉄骨平屋のホール1100平方メートルを整備する。メーンはステージと250の客席からなる空間。さらに100席と50席のスペースも設置、全体をつなげれば最大400人規模のホールにもなり、講演会や学会、コンサートなど各種行事に対応できる。他に交流スペースも設ける。

 この他、昭和初期の建設という学生控室を改修してカフェに、医学資料室・研究棟は貴重な医学書などの資料室や患者会が集えるスペースなどとして一般にも開放する予定。総事業費は約20億円で、医学部同窓会・鶴翔会員や市民からの寄付金などを充てる。

 2020年の150周年に向け、若手育成や開かれたキャンパスづくりなどを展開する「10年ルネッサンス計画」の一環。150周年実行委員長の松井秀樹・同大大学院教授は「新しいホールを核に人と人が出会って憩える公園のような空間づくりを進めたい」としている。

 4日に開かれた鶴翔会総会で松井教授が概要を発表。妹島、西沢さんの特別講演会もあった。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年06月05日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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