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川崎病院移転新築 7月中に基本協定締結へ 旧深柢小跡地活用 岡山市と川崎学園

旧深柢小学校跡地

 岡山市は21日、市中心部の旧深柢小学校跡地(北区中山下)を川崎学園(倉敷市松島)に賃貸し、同学園が跡地近くの川崎病院を移転新築するための基本協定案をまとめた。今月中に両者で協定を締結する方針。

 今後は賃料や賃貸借期間を詰め、10月末までに定期借地契約を結ぶ予定。同契約を経て新病院の整備が動きだすことになる。

 基本協定案はこの日の市議会総務委員会で示された。定期借地は1万2088平方メートルで、学園が費用負担して校舎などを解体撤去し、費用は賃料で相殺することなどを規定している。

 跡地の約4割に当たるグラウンド部分は市民に開放するとともに、災害時の一時避難場所として利用できるよう整備することも盛り込んだ。市と学園は基本協定と同時に防災協定の締結に向けた覚書も結び、新病院の一部を避難所とする。

 学園が想定する新病院は15階(高さ約70メートル)地下2階で、延べ約6万平方メートル。病床数は600床程度の見込み。地域住民のための多目的ホールも計画している。

 旧深柢小は2005年3月に閉校(閉校時は岡山中央南小)。跡地活用策は混迷したが、昨年12月に市議会が川崎病院誘致を求める陳情を採択。市は跡地の賃貸先は川崎学園に絞ることを表明していた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年07月22日 更新)

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