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頭頸部がんセンター開設 来春に岡山大病院 医師、歯科医師ら連携 診療科超え手術、治療

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)は、頭部と頸部(けいぶ)のがん治療で、患部の切除や再建手術、放射線、抗がん剤治療などを診療科の枠を超えて行う「頭頸部がんセンター」を来春、開設する。医師、歯科医師らが連携して頭頸部がんを治療する組織は国立大病院では初めて。より専門性の高い治療と臨床教育の全国的な拠点化を目指す。

 舌、のど、あご、鼻、耳などのがん治療は、摂食、会話、呼吸といった機能や容姿に大きく影響するため、複数分野にまたがって専門的な治療が求められる。完治を目指しながら患者のQOL(生活の質)を維持するため、幅広く医療従事者が関わるセンターの設立を決めた。

 耳鼻咽喉科、形成外科、放射線科、血液・腫瘍内科、歯科放射線科、欠損した歯を修復する補綴(ほてつ)科など約15診療科の医師、歯科医師、看護師、薬剤師、社会福祉士らで組織。耳鼻咽喉科に窓口を設ける。

 メンバーの医師、歯科医師らで定期的に会議を開き、患者の治療方針や診療科ごとの役割を決定。言語、そしゃく機能や聴覚に障害が残るケースなどは、社会福祉士を通して地域の福祉機関と連携を図る。症例を蓄積して臨床教育にも力を入れ、全国的に不足している頭頸部がん専門のスタッフを育成する。

 センター長を務める木股敬裕・形成外科長は「高い専門技術を持つスタッフが協力し、患者が納得できる治療を行いたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年10月01日 更新)

タグ: がん岡山大学病院

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