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岡山大病院チーム 中国・吉林大で指導 前立腺がん診断技術

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)の前立腺がん診療チームは13日から6日間、中国・吉林省長春市にある吉林大の医療機関で診断技術を指導する。JICA(国際協力機構)の要請で医師3人を派遣、生検(組織検査)の実技指導を通じ、前立腺がん診断のレベル向上に協力する。

 派遣するのは、同病院新医療研究開発センターの那須保友教授(泌尿器科学)と賀来春紀講師(同)、病理診断科の柳井広之教授。吉林省周辺の泌尿器科医や病理医らに、肛門から医療器具を入れて前立腺組織を採取する方法や病理診断の方法を伝授する。

 那須教授らによると、中国でもがんに侵された前立腺の摘出手術は行われているが、診断力は日本に比べて地域格差が大きく、医師の育成が急務という。那須教授は「われわれの技術を伝え、中国の医師、患者のお役に立てれば」としている。

 国際交流・貢献に力を入れる岡山大は2006年、吉林大と大学間協定を締結。留学生の相互受け入れなどに取り組んでいる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年10月13日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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