文字 

国立病院機構岡山医療センター西棟11月開業 がん治療設備や研修施設

完成した国立病院機構岡山医療センターの新病棟「西棟」(手前)

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)が建設していた、がん治療設備や研修施設を備えた新病棟「西棟」が完成し、11月1日から利用を始める。ベッド数を半減して来春に移転開業する市立金川病院(同御津金川)の減床分を補う格好で、市北部の医療体制の充実に努める。

 西棟は鉄骨鉄筋8階延べ約1万1600平方メートル。昨年7月に着工、今年8月に完成し機器の搬入などを進めていた。総事業費は約25億円。本館(同12階延べ約4万8600平方メートル)と渡り廊下でつながる。

 2階は手術室や病室で、3階にはがんの投薬を行う外来化学療法センター、がん診断や治療を行う内視鏡センターを本館から移設。それぞれ受け入れ規模を従来の2〜3倍に拡充した。7階は研修所で、内視鏡手術のシミュレーター(模擬訓練機器)などを導入した。ほかの階は病室など。

 病床は計69床。市立金川病院が60床から30床となり、市北部で病床が減る分をカバーする。本館と合わせると609床で、県内7番目の規模。病室は保険診療外の有料個室が主で、広めの間取りに浴室やインターネットが使える環境を備える。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2011年10月29日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ